「川口、今月はこれで何回目や。エエかげんにせな、わしもキレるで!」
確かに、今月に入ってから今日で4度目の遅刻。課長がキレるのも無理はない。
仕事に失敗したとか、会社がいやになったというわけではない。でも、遅刻の理由は誰にも話せなかった。たとえ冗談でごまかしても・・・
彼女と別れたのは、1カ月前。別れた、というよりも離れていったというべきか。チャンスの少ない職場環境で、ようやくできた彼女だった。
「川口君、気にせんとってね。べつにセックスだけが恋愛やないし…どっちかと言うと、私もセックスって好きなほうやないから。」
2回目のベッド・インで、彼女はそう言ってくれた。その言葉を信じたかったが、今の状況を見れば、自分の男としての自信を取り戻せる気がしない。
以前と変わらずに、オナニーでは勃起もするし射精もできる。でも、女を前にするとピクリともしないのだ。
この2週間、試せる方法は色々と手を尽くしてみたが、回復にはいたらなかった。何か人生の歯車が狂ってしまったような絶望感、まさにドロ沼につかったような毎日。
とりあえず相談しよう・・・
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